「子どもの眠る権利」を守るために

子どもの睡眠は、乳幼児期から学童期・思春期に至るまで、生命と健康を支え、脳・身体・こころの発達を育む基盤です。

睡眠は、単なる生活習慣の一要素ではありません。すべての子どもに保障されるべき重要な営みであり、私たちはこれを「子どもの眠る権利」として位置づけています。

なぜ、全国協議会が必要なのか

「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(厚生労働省)では、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間の睡眠時間が推奨されています。

はたして、これだけの睡眠時間を、家庭の努力だけで確保できるものでしょうか?

今日の保護者の長時間労働、長時間保育、社会の夜型化、デジタル機器の広まりなどにより、子どもの睡眠は広く社会構造も巻き込んだ課題になっています。そのため、子どもに関わる機関だけではなく、行政や企業等とも連携し取り組んでいく必要があります。

また、妊娠期から子育て期にわたる睡眠支援体制は十分に整備されておらず、子どもや家庭を支える専門職が睡眠について学ぶ機会や、提供される情報の質をどのように担保していくかといった課題も残されています。

子どもが十分に眠れるかどうかは、子ども自身や家庭だけの責任にするのではなく、子どもを取り巻く社会環境全体の問題として考えていくことが必要なのです。

私たちが目指すこと

こうした現状を踏まえ、私たちは、医療、研究、教育、保育、子育て支援などの関係者と、子ども・保護者などの当事者が連携し、子どもの最善の利益の観点から、家庭、地域、保育、教育、職場など、社会全体で子どもの眠る権利を守る環境づくりを進めることを目指しています。

科学的知見を大切にしながら、関係する人や団体が分野を越えてつながり、子どもが年齢や発達に応じて必要な睡眠と休息を確保できる社会の実現に取り組んでいきます。

「子どもの眠る権利」とは

私たちがいう「子どもの眠る権利」とは、「子どもがその年齢と発達に応じて必要な睡眠と休息を確保し、健やかに育つことのできる生活環境を保障されること」を意味します。

現在、法的権利として確立されているものではなく、子どもの最善の利益を考えるうえで大切にしたい理念として、本全国協議会が掲げているものです。

組織体系

子どもの眠る権利を守る全国協議会は、全国各地で子どもの睡眠教育や支援に取り組む5つの団体が幹事団体として連携し、運営を行っています。

また、「子どもの眠る権利を守る」という理念に賛意を示してくださる賛同会員を募集し、子どもに関わる様々な立場の人たちとの「つながり」を醸成しています。